奥さんの良子さんに、つい1週間前のWLM2nd Meetingの報告や金子の闘病時代の事などを回想しながらのあっという間の時でした。発病から他界するまでの約2年間、彼は久しく触っていなかったギターをケースから取り出し、穏やかな時を過ごしていたようでした。
当時から愛用していたギブソン!Gibson Heritage Custom。このモデルはもう生産中止されていますが、このギターこそが1974年当時、金子が 「風の舞い」のイントロを刻んだあのギターなのです。
奥さんに聞いた話では、このギターは、金子に頼まれたお母さんがハワイへの旅行の途中で、金子の為に探しまわって買って帰ったギター だという事です。
今では主人を失って傷んでしまっていた姿に堪え難い悲しみを覚えました。でも、あいつの匂いを感じずにはいられませんでした。
今回、嬉しい出来事がありました。
それは、長男の源太郎くんとお会いできた事です。現在は、東京の会社で人生の修行中のようですが、りっぱに成長された姿に、ほっと胸を撫で下ろす思いでした。
その柔和な笑顔と凛とした出で立ちは、金子の血をちゃんと引いていましたよ!
また、長髪の容姿はお爺ちゃんである6代源右衛門さんとも重なって見えました。
帰りに「源右衛門窯」のギャラリーを訪れました。一昨年の社員旅行以来です。
弟で現社長の昌司 さんは不在でしたが、社員の方に話を通して頂いていたようで、同級生に見せてあげたいからという僕のご無理に、ギャラリー内の撮影も許可いただき、撮影させていただきました。
ここは何度か訪れたことがありますが、いつも新作が展示されていて、その場で購入する事ができるギャラリーです。
14年程前の訪問時に、金子から「古伊万里のこころ」を頂いたのもこのギャラリーの奥の部屋でした。遅く広告業に転職した僕への彼からのさりげないプレゼントだったのです。
あの時も多くは語らなかったけれど、金子の大らかな笑顔が瞼に焼き付いています。今も僕の宝物です。その頃金子の病がかなり深刻であった事を彼の口から知らされたのは、その半年後の事でした。
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